10月17日(水)
10:30 ~ 10:55
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※満席※ テラヘルツ波応用の展望 100
国立研究開発法人理化学研究所
光量子工学研究センター テラヘルツイメージング研究チーム
大谷 知行
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11:00 ~ 11:25
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※満席※ 0.1THz帯を利用した空港滑走路用異物監視システムの検討 101
株式会社日立国際電気
ミリ波システムグループ 主任技師
柴垣 信彦
講演内容
頻繁に離着陸が行われる大規模空港では、先行の機体から落下した金属異物の影響で滑走路が一時的に閉鎖されることがある。このため小さな金属異物を検知できる滑走路監視システムは世界的に需要が高まっている。我々は酸素の吸収減衰が比較的小さな0.1THz帯の電波を利用して、高い空間分解能で広いカバーエリアを実現できるシステムの検討を進めている。本報告では空港向けTHz帯周波数資源の利活用の一例を紹介する。
講師略歴
- 1987年日立製作所に入社。中央研究所にて移動体通信システムの研究開発に従事した後
- 2005年よりミリ波応用システムの研究開発を推進。2017年10月日立国際電気に転属。
- 現在日立国際電気にてミリ波・THz波応用システムの研究開発に従事。
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11:30 ~ 11:55
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※満席※ 医薬品製造技術の革新的変化がもたらす品質保証体制の今後の展望と製薬プロセス制御のためのテラヘルツ波センシング技術への期待 102
厚生労働省 国立医薬品食品衛生研究所
薬品部第3室 室長
坂本 知昭
講演内容
医薬品製造及び流通のグローバル化、そして連続生産などの革新的医薬品製造技術の進展により、PATによる工程内試験あるいはセンシング技術などによる重要品質特性の解析及び製造工程管理パラメーターの制御が不可欠となっている。本講演では、医薬品の製造技術及び品質保証に関する最新のトピックのほか、テラヘルツ分光法などを用いた工程管理手法の開発整備及び標準化に関する演者らの研究成果の一部を紹介する。
講師略歴
- 1998年に厚生労働省 国立医薬品食品衛生研究所に入所、同年、薬品部 研究官、2003年に同部 主任研究官、2015年に同部 第3室 室長となり、現在に至る。
- その他、2002年より同省 国立保健医療科学院 研究企画部にて薬事衛生管理コース(医薬品等GMP査察官研修)の副主任を併任、また2004年より独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)専門委員、2015年より独立行政法人 日本学術振興会 産学協力研究委員会 テラヘルツ波科学技術と産業開拓第182委員会委員、2018年より薬事・食品衛生審議会(薬食審)日本薬局方部会臨時委員となり、現在に至る。
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12:00 ~ 12:25
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※満席※ 電子デバイスを用いたテラヘルツイメージング 103
パイオニア株式会社
研究開発部 第5研究部 研究2課 主任研究員
山口 淳
講演内容
近年、テラヘルツ発生・検出素子としての電子デバイスの研究が盛んに行われている。弊社では、テラヘルツ波の特性を活かした非破壊イメージング分野での実用化を目指し、特に共鳴トンネルダイオード(RTD)を用いたテラヘルツイメージングシステムの研究開発に取り組んできた。本講演では、RTDを用いた最新のシステムに加え、ショットキーバリアダイオード(SBD)を用いたテラヘルツラインスキャナーシステムについて紹介する。
講師略歴
- 記録型光ディスクシステムの開発を経て、現在はテラヘルツイメージングの研究開発に従事。
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12:30 ~ 12:45
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※満席※ 半導体の電気特性評価 61
日邦プレシジョン株式会社
第二設計部 テラヘルツプロジェクト / サブリーダー
岩本 敏志
講演内容
THz-TDSの重要な特徴の1つは、光の強度だけでなく、位相も同時に測定できることです。 これにより、複素屈折率/誘電率を直接観測することができます。 一方、半導体の複素誘電率の周波数依存性はテラヘルツ領域で大きく変化し、その周波数依存性はキャリアによる影響として記述できます。 本講演では、このTHz-TDSの特徴を生かした非接触・非破壊による半導体の電気特性の評価について、ご紹介させて頂きます。
講師略歴
- 1996年、大阪大学理学研究科物理学専攻、博士後期課程終了後、1998年まで大阪大学産業科学研究所にて非常勤講師として勤務。
- 1998年に日本分光(株)に入社後、テラヘルツ分光装置の開発に従事し、そのテーマを変えることなく、(株)栃木ニコン、科学技術振興機構、(株)先端赤外を経て、日邦プレシジョン(株)に至る。
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12:50 ~ 13:15
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※満席※ IoT/CPSに向けた医薬結晶のテラヘルツセンシング技術 105
日本電信電話株式会社
NTT 先端集積デバイス研究所 ソーシャルデバイス基盤研究部/主任研究員
味戸 克裕
講演内容
医薬結晶の多形などテラヘルツ光でしかできない材料内部の非破壊センシング技術について紹介します。
講師略歴
- 1995年東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻博士課程修了、同年日本電信電話(株)NTT 物性科学基礎研究所入社、2002年State University of Campinas (ブラジル)客員研究員、2004〜2007年1分子フォトニクスプロジェクト・リーダー、2007〜2014年NTTマイクロシステムインテグレーション研究所主任研究員および特別研究員、2010〜2014年 日本分光学会理事、2017年〜千葉工業大学機械サイエンス学科非常勤講師、2018年〜横浜国立大学理工学部数物・電子情報系非常勤講師、早稲田大学先進理工学部非常勤講師、京都大学農学部森林科学科非常勤講師。
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13:20 ~ 13:45
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※満席※ テラヘルツ光照射を利用したライフサイエンスへのアプローチ 106
国立研究開発法人 理化学研究所
基礎科学特別研究員
山崎祥他
講演内容
近年、光源技術の躍進により、高強度のテラヘルツ(THz)光を発生させることが可能になりました。THz光の周波数は高分子構造の振動運動に相当するため、高強度THz光の照射により分子の高次構造や運動状態を変化させる可能性があります。本講演では、THz光を利用したライフサイエンスへのアプローチ、特に生命現象操作の可能性について最新の知見を紹介します。
講師略歴
- 2014年 東北大学大学院農学研究科博士課程 日本学術振興会特別研究員 (DC2)
- 2015年 東北大学大学院農学研究科博士課程修了 農学博士、同年東北大学大学院農学研究科 博士研究員
- 2017年 国立研究開発法人理化学研究所 特別研究員
- 2018年 国立研究開発法人理化学研究所 基礎科学特別研究員(現職)
- 専門研究分野は分子生物学。2017年からテラヘルツ光を利用した生命現象操作の可能性について研究を開始し、同年開催されたシンポジウム、テラヘルツ科学の最先端IVでは最優秀若手研究者賞を受賞した。
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※都合により講師・プログラムの内容が変更になる場合があります。